どういう訳だか、小さな頃から、穴のあいている食べ物に惹かれます。
ちくわ、きりたんぽ、オニオンリング、レンコン、ドーナツ、ポテコ、バームクーヘン・・・。 食べる時も、穴が欠けることを潔しとせず、穴の外側ギリギリまで食べてから、おもむろに口の中に入れてゆっくりと味わう。非存在性の存在をじっくりと噛みしめるわけです。 さすがに今ではそんなバカげた事はしませんが、小さな頃はそれがひとつの儀式のような感さえありました。 さて、そんな穴あきの食べ物たちですが、その空洞の構造を分類してみると、次の3つに大きく分けることができます。 1つ目は、そもそもその食材自体が空洞を内包しているもの。レンコン、オニオンリングがこれにあたりますね。いわば、天然の穴あき食材です。 2つ目は、焼き上がり時間や油で揚げる時間を短縮するために、わざと穴を開けたもの。ドーナツがこれに当たります。 そして3つ目が、食材を棒状のものに巻きつけて、焼いたり、蒸したりした後に、棒から外したものです。棒から外すことによって、結果として穴があいた訳です。 ちくわ、きりたんぽがこれに当てはまります。 さて、写真のバームクーヘンですが、上記いずれに分類されるか分かりますか? 実は私も知らなかったのですが、バームクーヘンというのは回転する棒に、液状の生地を一層ずつ巻きつけて直火で焼いて作るそうです。 バームクーヘンの箱の中に入っていたしおりに、そう書いてありました。 そう言われてみれば、確かに一層一層焼いた跡がありますねぇ。ものすごい手間がかかっていたんですね。 今度からは、バームクーヘンの空洞を噛みしめる前に、手間ひまかけた素材そのもの味もしっかりと味わおうと思います。
by omatto
| 2006-02-12 18:37
| 美味しいもの
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